データソースを設定する
はじめに
TimeTracker Analytics は、TimeTracker NX のデータベースに格納されているデータを分析します。
TimeTracker NX のデータベースにアクセスするために必要な情報を入力し、『データソース』として保存します。
ここでは、データソースの作成と運用方法をご案内します。
データソースの作成
新しいデータソースは、以下の2つのステップで作成してください。
- サーバー設定ファイルを作成する。
サーバー設定ファイルの作成には、TimeTracker NX のDBにアクセスするための情報が必要になります。
そのため、TimeTracker NX の管理者の方が作成し、実際に TimeTracker Analytics を
利用される方に展開してください。 - データソースを作成する。
サーバー設定ファイルを使ってデータソースを作成します。
1.サーバー設定ファイルの作成
サーバー設定ファイルを作成するためには、TimeTracker NX のデータベースにアクセスする
ユーザー名とパスワードが必要になります。
以下の手順で作成してください。
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「新しいデータソースの設定」をクリックして表示されるダイアログにて、
「サーバー設定ファイルの作成」をクリックしてください。 -
接続対象のURLと接続方法を設定してください。
- ① Web API の URL:TimeTracker NX のURL(※)を入力してください。
※TimeTracker NX のログインURLから「login」を除いた文字列になります。 - ② 接続方法を選択してください。それぞれの方法のメリット/デメリットは以下です。
クライアントマシンからデータベースを格納しているサーバーマシンに直接接続できる場合は、「データベースに直接接続」を推奨します。接続方法 メリット デメリット データベースに直接接続 サーバーマシンに負荷をかけず、高速な集計ができる。 TimeTracker NX のサーバーマシンで「SQL Server」のポートを開放する必要がある。 Web API 経由で接続 TimeTracker NX サーバーマシンの設定を変える必要がない。 分析するデータ量が多い場合、サーバーに負荷がかかる場合がある。 - ① Web API の URL:TimeTracker NX のURL(※)を入力してください。
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データベース情報を入力して下さい。
設定内容は「接続方法」により異なります。-
「データベースに直接接続」の場合
事前に TimeTracker NX のサーバーマシンで SQL 通信が可能な状態にしてください。一般的にはサーバーマシンで対象ポートの通信を許可する方法です。設定対象のポート番号は、次のリンクを参照ください。: 「SQL Serverのポート設定」
その後、以下のダイアログ赤枠の情報を設定してください。
セキュリティは、SQL通信を暗号化したい方が設定してください。必須項目(下記a,b)は必ず設定が必要です。
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サーバー名、データベース名 SQL Server Management Studio を起動し、
赤枠①を「サーバー名」、②を「データベース名」に入力してください。 -
ログイン名、パスワード
TimeTracker NX インストール時に以下の画面で設定した情報を入力してください。 -
セキュリティ設定
SQL通信を暗号化した環境で利用する場合は「プロトコルの暗号化」をチェックしてください。「サーバー証明書を信頼」をチェックすると、サーバー証明書は検証しません。
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「Web API経由で接続」の場合
「SQL APIキー」の設定が必要です。TimeTracker NX の設定ファイル(appsetting.json)で「SqlApiKey」で検索し、
value の値(下図赤枠のダブルクォーテーションで挟まれた値)を設定してください。
SqlApiKey は任意の値に変更できます。文字数制限やNGワードもありません。
WebAPI によるアクセスを禁止したいときに後から変更する使い方もできます。設定ファイルはインストールフォルダ直下にあります。インストールフォルダの場所は、次のリンクを参照ください。: 「インストールフォルダを確認する方法」
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「接続テスト」ボタンをクリックし、問題なければ「作成」をクリックしてファイル名を指定してください。
これでサーバー設定ファイルを作成できました。
「[入力したファイル名].serversettings」というファイルができますので、実際に利用される方に配布してください。
ネットワーク上に格納し、そのパスを利用者に展開すれば、パスを入力するだけで使えるので便利です。
ファイルの内容は暗号化されていますので、セキュリティ面でも安心です。
注意点
TimeTracker Analytics ではコストに関するフィールドを除き、全てのデータを参照できます。
- コストに関するフィールドは、システムロールでコスト権限を許可したユーザーしか参照できません。
- TimeTracker NX ではセキュリティ設定により参照できないデータも参照可能です。
例えば、参照権限がないプロジェクトの分析結果も表示されます。
他プロジェクトを参照させたくない方にはサーバー設定ファイルを展開せず、
TimeTracker NX のピボット分析機能の利用を検討してください。
詳細は次のリンクを参照ください。: 「TimeTracker NX のピボット分析機能」
2. データソースの作成
TimeTracker NX 管理者の方からサーバー設定ファイル(拡張子:serversettings)を受け取ってください。
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「新しいデータソースの設定」 をクリックし、データソースの作成画面を開いてください。
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データソース名(①)を指定し、サーバー設定ファイルの格納場所を指定(②)してください。
サーバー設定ファイルを指定すると、③に接続対象の TimeTracker NX の URL が表示されます。
意図した URL であることを確認してください。 -
認証方法を「パスワード認証」と「APIキー認証」から選択します。
- 「パスワード認証」の場合:対象の TimeTracker NX にログインする際のログイン名、パスワードを入力してください
- 「APIキー認証」の場合:リンク先のページからAPIキーを取得して設定してください。「APIキーを生成する」
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「接続テスト」をクリックし、問題なければ「OK」をクリックしてください。
これで、TimeTracker NX のデータベースに接続できるようになりました。
次は、実際にピボット分析のレポートを作成してみましょう。
詳細な手順は、次のリンクを参照ください。: 「ピボット分析のレポート」
データソースの設定
登録したデータソースは「データソースの設定」から確認できます。
設定内容を変更したい/データソースを削除したい 場合にご利用ください。