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1台のサーバーPCにインストール

概要

このページでは1台のサーバーPCに TimeTracker NX を構築する手順をご説明します。
手軽に環境を構築したい場合や、Windowsサーバー以外を準備していない場合などに活用できます。

構成イメージ

このページで構築した環境では、工数入力やプロジェクト管理など一通りの運用を1台のサーバーPCで実現できます。
構成としては下図の環境になります。

インストールの流れ

全体の流れは以下のとおりです。

  1. IISを有効にする
  2. インストールする
  3. セットアップする

準備する物

このページでサーバー環境を構築するにあたり、あらかじめ以下のものを準備してください。

必要なもの詳細
Windows ServerをインストールしたサーバーマシンTimeTracker NX をインストールします
SQL Server Standard エディション以下に該当する方は不要です。
・10ライセンス以下でご利用頂く。
・評価版として利用する。
TimeTracker NXのインストーラー一式ダウンロードしたZIPファイルを展開したものです
TimeTracker NXのライセンスキーが記載されたメールサポートよりご連絡したメールです
インストール前にリンク先の注意事項を参照してください。: 「注意事項

インストールやバージョンアップ失敗、運用開始後のトラブルに繋がります。

1. IISを有効にする

TimeTracker NXは、IIS(Internet Information Servicesの略。Windowsに標準で搭載されている Webサーバー)を利用します。
IISの機能はデフォルトでは無効になっているので、以下の手順で有効にします。

  1. 「サーバーマネージャー」-「ダッシュボード」で「役割と機能の追加」をクリックする。

  2. 「役割と機能の追加ウィザード」が起動し「開始する前に」が表示されるので、「次へ」をクリックする。

  3. 「インストールと種類の選択」画面で「役割ベースまたは機能ベースのインストール」を選択し、「次へ」をクリックする。

  4. 「対象サーバーの選択」画面で以下の項目を選択し、「次へ」をクリックする。

    • 「サーバープールからサーバーを選択」
    • 「サーバープール」に表示された本サーバーマシンの名前
  5. 「サーバーの役割の選択」画面で「Web サーバー(IIS)」にチェックして、「次へ」をクリックする。
    「Web サーバー(IIS)に必要な機能を追加しますか?」の画面が表示された場合は、そのまま「機能の追加」をクリックしてください。

  6. 「機能の選択」画面では、そのまま「次へ」をクリックする。

  7. 「Web サーバーの役割(IIS)」画面では、そのまま「次へ」をクリックする。

  8. 「役割サービスの選択」画面では、そのまま「次へ」をクリックする。

  9. 「インストールオプションの確認」画面では「必要に応じて対象サーバーを自動的に再起動する」にチェックして、「インストール」をクリックする。
    自動的に再起動してもよいか確認のダイアログが表示されるので、「はい」をクリックしてください。

  10. 「インストールの進行状況」画面で、「機能のインストール」にてインストールが正常に完了したことを確認して、「閉じる」をクリックする。

以上でIISが有効になり、クライアントPCのブラウザで本サーバーマシンにアクセスできるようになりました。

次はインストーラーを使用して、TimeTracker NXをサーバーマシンにインストールします。

2. インストールする

ダウンロードファイルの中にあるインストーラー「TimeTrackerNXInstaller(バージョン番号).exe」を実行して、サーバーにをインストールします。
インストーラーを実行するとインストールウィザードが表示されるので、画面に従い以下の手順で進めてください。

必要なコンポーネントがない場合は、インストールします。

以下のダイアログが表示されますのでインストールしてください。

  1. 最初の画面で「次へ」をクリックする。

  2. 「使用許諾契約」の画面で「使用許諾契約書のすべての条項に同意します」を選択して、「次へ」をクリックする。

  3. 「インストールタイプの選択」の画面で「新規インストール」を選択して、「次へ」をクリックする。

  4. 「セットアップタイプの選択」画面でインストール種別を選択し、「次へ」をクリックする。

セットアップタイプによる違いは以下です。

種別実施内容お勧めする方手順へのリンク
高速すべてのアプリを自動でインストール評価環境を作成する方
小規模環境を構築する方
標準手順に沿って必要なアプリとインストール先を指定本番環境を構築する方
カスタムTimeTracker NX に必要なアプリのみインストール複数のサーバーPCで運用する方
備考

評価環境などで何もインストールしていない状態で試したい場合は、「高速」を選択してください。

高速の場合

以下の手順に沿って実施してください。

  1. 接続先の SQL Server を選択し、必要な情報を入力してください。

    SQL Serverがインストールされていない場合

    本画面を表示せず、付属の無料版(SQL Server Express)をインストールします。
    なお、以下のアカウント が作成されている状態になります。

    アカウントログイン名パスワード
    SQL Server 管理者saAdministrator///
    データベース管理者timetrackernx_userDbManager///
  2. 「インストール準備完了」画面で「インストール」をクリックする。
    インストールが開始されるので、完了を待ちます。

  3. インストールの完了画面で、URLのチェックボックスにチェックを入れたまま、「完了」をクリックする。

以上でサーバーマシンにインストールされました。
次は「初期設定(セットアップ)」を行います。
詳細は次のリンクを参照ください。: 「初期設定(セットアップ)

標準の場合

以下の手順に沿って実施してください。

Webサイトの作成

  1. 「Webサイトの選択」画面で、次の2つの選択肢からいずれかを選択し、「次へ」をクリックする。

    どちらを選択するか?

    インストールするPCにTimeTracker NX以外のWebサイトやWebアプリケーションが存在しない場合は、
    「既存のWebサイト」を選択してください。

    他には以下のパターンが考えられます。

    • 他のWebサイトやWebアプリケーションとまとめて管理(Webサイトの停止、再起動など)する場合
      1. 「既存のWebサイト」を選択する。
      2. リストボックスからTimeTracker NXを登録するWebサイトを選択する。
    • 既存のWebサイトやWebアプリケーションと管理を分けたい場合
      1. 「Webサイトを新規作成」を選択する。
      2. 作成するWebサイトの名前(「http(s)://」の後に続く文字列)を入力してください。
  2. 「Webアプリケーション情報の入力」画面で「Webアプリケーション名」に任意の文字列を入力して、「次へ」をクリックする。

    備考

    ここで設定したWebアプリケーション名が、「http(s)://(Webサイト名)/」の後に続く文字列になります。

  3. 「通信プロトコルの選択」画面で、通信プロトコルを追加有無を選択し、「次へ」をクリックする。

    どちらを選択するか?

    対象のサーバーPCで他のWebサービスを公開していない場合は、「既存の通信プロトコルを使用する」を
    選択してください。

    TimeTracker NXで使用するプロトコルは「http」「https」だけです。
    他のサービスで対象のポートを使用している場合は、「通信プロトコルを追加する」を選択してください。

  4. 「インストールフォルダの指定」でインストール場所を指定して、「次へ」をクリックする。

データベースの作成

  1. 「SQL Server Expressのインストールの選択」で「次へ」をクリックする。

    「事前準備」で SQL Server 有償版をインストールした場合は、どちらも選択できない状態(下図)になっています。

    SQL Server Express を使う場合は「インストールする」を選択してください。

    注意

    SQL Server Express 使用時の注意事項は、次のリンクを参照ください。: 「Express Edition の注意事項

  2. 「データベースサーバの選択」画面で以下の情報を指定して、「次へ」をクリックする。

    設定項目内容
    データベースサーバ名用意したデータベースサーバーのSQL Serverインスタンス
    データベースサーバ管理者ユーザ名データベースサーバに接続するSQL Serverの管理ユーザ名
    データベースサーバ管理者パスワード管理ユーザのパスワード
    事前の手順で「SQL Server Expressをインストールする」を選択した場合

    SQL Serverの管理者アカウントは以下の設定になります。

    • アカウント:sa
    • パスワード:Administrator///
  3. 「データベースの作成」画面で、以下の項目を設定して「次へ」をクリックする。

    設定項目内容
    データベース名作成するデータベースの名前
    データベース管理者ユーザ名データベースの管理者権限を持たせるSQL Serverのユーザ名
    データベース管理者パスワード上記ユーザのパスワード ( 「#」以外の文字列)
    パスワードの入力確認「データベース管理者パスワード」で入力したパスワードを再入力
    復旧モデルの種類デフォルト(単純)のままにしておきます。
    データバース管理者ユーザーについて

    TimeTracker NX がデータベースにアクセスするときに利用します。
    前の手順で指定した「sa」ほどの権限は必要ありませんので、本ステップで個別で作成することをお勧めいたします。

    設定するパスワードについて

    「#」以外で推奨する条件を満たす文字列にしてください。
    インストール直後にエラーが発生し、TimeTracker NXを再インストールする必要があります。

関連ツールのインストール

  1. 「Redisインストールの設定」画面で以下を設定して「次へ」をクリックする。

    インストール対象のPCに Redis がインストールされているかにより、以下を選択してください。

    • インストールされていない場合: 「インストールする」を選択し、ポート番号を指定してください。

      この場合、以下の画面に表示されている設定が反映されます。
    • インストールされている場合: 「インストールしない」を選択し、次の画面で以下を設定してください。

      設定項目内容
      ホスト名Redisが稼働しているサーバのマシン名(サーバーマシンと同じ場合は「localhost」)
      ポート番号他のアプリケーションで利用していない場合は、デフォルトの番号で問題ありません。
      データベース番号データを保存する先のデータベースを識別する番号
      ・他のアプリで使用していない番号を選択してください。
      ・今回初めて Reids を使う場合は、デフォルトの番号で問題ありません。
  2. 「インストール準備完了」画面で「インストール」をクリックする。
    インストールが開始されるので、完了を待ちます。

  3. インストールの完了画面で、URLのチェックボックスにチェックを入れたまま、「完了」をクリックする。

以上でサーバーマシンにインストールされました。
次は「初期設定(セットアップ)」を行います。
詳細は次のリンクを参照ください。: 「初期設定(セットアップ)

カスタムの場合

この場合、インストールするアプリケーションを選択できます。

実施したい内容を選択して「次へ」を選択すると、以下の画面を表示します。

選択肢リンク後の画面
データベースの作成
Webアプリケーションのインストール
Redisのインストール
本手順で設定するケース

「データベースは別のPCでインストールしたい」など、アプリケーションをインストールするPCを変えたいときに利用ください。
それ以外の場合は、次のリンクの手順で実施することをお勧めします。: 「標準の場合

3. セットアップする

セットアップは TimeTracker NX が動作するブラウザで実施してください。

対象は次のリンクを参照ください。: 動作環境

サーバーマシンにプログラムをインストールしただけでは、まだ利用できません。
ここからはセットアップの手順を説明します。

インストールダイアログで下図のチェックボックスをチェックた状態で「完了」をクリックすると、
セットアップ画面が立ち上がります。

後からでもセットアップ画面を立ち上げることができます。
  • デスクトップ上に存在する[TimeTracker NXセットアップウィザード]のショートカットをダブルクリックして下さい。
  • TimeTracker NX にインストールする前に他のアプリケーションがインストールされている場合、
    下図①のエラーが出る場合もあります。
    その場合は②のように「setup」を削除した文字列を入力してください。

セットアップウィザードでは以下の内容を設定します。

  • ライセンスキーの登録
  • 管理者アカウントの登録

これらの設定をブラウザで表示したセットアップウィザードの画面に従って以下の手順で進めます。

  1. 最初の画面で「次へ」をクリックする。

  2. 「ライセンスキーの入力」画面にて、ライセンスキーを入力して「次へ」をクリックする。

    ライセンスキーについて

    事前にメールにてご連絡しております。メールからコピー&ペーストで入力してください。

  3. 以下の情報とメールに記載されたライセンス情報が一致することを確認後、[次へ]をクリックする。

    • プロダクトキー
    • ライセンス期間
    • 組織情報
    • エディション
    • ライセンス数
  4. 「データベースの作成方法」画面で「空のデータベースを作成する」を選択し、「次へ」をクリックする。
    機能の確認など、すでに存在しているデータを使用して評価される場合は「サンプルデータベースを作成する」を選択してください。

    サンプルデータベースは、次のリンクを参照ください。: 「サンプルデータベースについて
  5. 「管理ユーザーの登録」画面で、TimeTracker NXのシステム設定画面にログインできる管理者ユーザーのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックする。

    システム設定画面では、アカウントや組織、役割の定義など、TimeTracker NXを利用するために必要な情報を設定します。
  6. 「実行の確認」画面でデータベースの作成内容と管理ユーザーの情報を確認して「実行」をクリックする。

  7. 「確認」ダイアログが表示されるので、「OK」をクリックする。

  8. 「セットアップの完了」画面が表示されるので、「管理画面へ移動」をクリックして次の手順に進む。

以上でサーバーマシンの準備が整いました。

インストール後に発生したトラブルの事例があります。

詳細以下のリンクを参照ください。
バージョンアップ後の注意点

TimeTracker NX を利用するためには、ユーザーがログインできるようにユーザー情報を入力する必要があります。
次のリンクの手順に沿って設定してください。: 「ファーストステップガイド - マスターデータの設定

インストール後の状態

インストール後のサーバーマシンは以下の状態になっています。

インストール時に設定を変えた場合は、設定した内容をご確認ください。
  • IIS
    • 「Windows 管理ツール」-「インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャー」から起動できます。
    • 以下の画像のように、TimeTracker NX のサイトができています。
  • サーバープログラム
    • 「2. インストールする」で指定したフォルダ以下に展開されます。
      「高速インストール」等でフォルダを指定していない場合は、デフォルトで以下のフォルダに格納されています。
      C:\Program Files\DENSO CREATE\TimeTracker NX
    • Errorログなども格納されており、問題発生時の解析にサポートへの提供を依頼する可能性がございます。
  • サーバーのURL
    • 「http(s)://[サーバーURL]/[Webアプリケーション名] 」から、TimeTracker NX にアクセスできます。
    • デスクトップにセットアップ画面へのショートカットが作成されていますので、クリックしてもアクセスできます。
  • SQL Server
    • データベース: 「TimeTrackerNX」が新規で作成されています。
    • データベースの接続ユーザーが作成されています。
      • ユーザー名:timetrackernx_user
      • パスワード:DbManager///
  • Redis
    • 「2. インストールする」で指定したポートで動作します。
    • データベース番号:"0" を使用します。
      他のアプリケーションが Redis を使用する場合

      必ず TimeTracker NX で使用していないデータベース番号を指定してください。

    • デフォルトでは、以下のフォルダにプログラムは格納されています。
      C:\Program Files\Redis