メインコンテンツまでスキップ
バージョン: Current

ガントチャートを編集する

概要

TimeTracker NX では、ガントテーブルで入力したアイテム情報をガントチャートで視覚的に表現します。
ガントテーブルの詳細は、以下をご参照ください。

主に以下を確認できます。

  • アイテムの期間
  • アイテム間の依存関係
  • 大きな視点でのプロジェクト状況の把握

ガントチャートの基本操作

まず、プロジェクト管理画面を開き、「ガントチャートの表示」を ON にしてください。

各アイテム単位で線(ガントバー)と以下を表示します。

  • アイテム名、リーダ名、開始日/終了日

  • ガントチャートの色は、ガントテーブルと同じルールで表示します。
    例:完了したアイテムは緑色 など。

  • ガントバーをクリックするとアイテムの詳細情報を表示します。

    ガントチャートでガントバーが表示されない場合

    対象アイテムの計画開始日と計画終了日を正しく入力しているか確認してください。

ガントチャートで実施できる操作は以下です。

  • ガントチャート上で計画期間を設定する

    • ガントチャート上で対象アイテムの開始日から終了日までをドラッグする。
  • ガントチャート上で計画期間を変更する

    • 開始日を変更する:ガントバーの左端をドラッグする。
    • 終了日を変更する:ガントバーの右端をドラッグする。
    • 期間を移動する:ガントバーをドラッグ&ドロップする。
  • ガントバーを選択して右クリックすると、さまざまな操作を実施できます。
    以下の機能はリンク先で詳細をご説明します。

マイルストーンを表現する

どのプロジェクトにも、進める過程で節目となるポイント地点があります。
(例:計画FIX、仕様FIX、評価イベント、納入 など)

これを「マイルストーン」として設定することで、プロジェクト計画立案時の抜け・漏れを防ぐことができます。

  1. 対象のアイテムを右クリックし、「マイルストーンに設定」を選択してください。
    ・ガントチャートで以下のように表現されます。
  2. 設定したマイルストーンに合わせて大まかな計画をたてましょう。

ワークアイテム間の依存関係を明示するには、リンクを設定します。
リンクにより実現できるとと、メリットは以下があります。

  • ガントチャート上でワークアイテムの依存関係を表現する。
    • アイテムを対応する順序が明確になる。
    • アイテム間で待ち状態(あるアイテムが終わらないと開始できない)を可視化する。
  • リンクの前後関係と間隔を維持する。
    • あるアイテムの計画期間を変更すると、後続のアイテムの期間も追従する。
    • 計画変更が発生してもマージンを意識する必要がない。

リンクには以下の種別があります。

No.リンク種別意味
終了 - 開始先行ワークアイテムが終了してから、後続ワークアイテムが開始する。
開始 - 開始リンクしたワークアイテムを同時に開始する。
終了 - 終了後続ワークアイテムが終了することで、先行ワークアイテムも終了する。
開始 - 終了後続ワークアイテムを開始することで、先行ワークアイテムが終了する。

リンクの設定はガントチャートで実施してください。 以下に具体的な操作をご説明します。

リンクの色

リンクの色で、リンクの設定内容やスケジュールの整合性を示しています。

スケジュールの不整合(※)「リンクの間隔の固定のチェック」有無
無し無し
無し有り
有り-

※例)リンク元の終了日がリンク先の開始日より後ろになっている など。

リンクの作成/削除

リンクはガントチャート上で、リンク元アイテムからリンク先アイテムにドラッグすることで、リンクを作成できます。

  • アイテムの端(右端/左端)をマウスを左クリックすると、矢印が出ます。
    左クリックしたまま、リンク先のアイテムまで持って行ってください。

  • 作成するリンクによるドラッグ元/ドラッグ先は以下になります。

    No.
    リンク種別
    リンク作成手順
    ドラッグ元

    ドラッグ先
    終了 - 開始先行アイテムの右端後続アイテムの左端
    開始 - 開始先行アイテムの左端後続アイテムの左端
    終了 - 終了先行アイテムの右端後続アイテムの右端
    開始 - 終了後続アイテムの左端先行アイテムの右端

    上記設定により、ガントチャート上では以下のように表示されます。

作成したアイテムに対して以下の操作ができます。

  • リンク種別を変更する。

    • リンクを設定したアイテムを選択して右クリックし、「リンクを設定」から対象のワークアイテムを選択してください。

    • リンク設定ダイアログから「リンク種別」を選択してください。

  • リンクを削除する

    • 削除したいアイテムを選択し、右クリックから「リンクを削除」を選択してください。
    • 対象のアイテムに設定されている『すべての』リンクを削除します。

リンクの間隔を設定する

計画の立て方には主に以下があり、各ケースでもリンクを活用いただけます。

  • 前詰めで計画する(フォワード)
  • 逆算して計画する(バックワード)
    まずは納期を前提に、ざっくりとした期間を引く場合です。

前詰めで計画する(フォワード)

以下は、開発工程など前詰めで計画を立てる一例です。

・「テスト設計」の終了と「テスト実施」の開始でリンクを設定する。
・「テスト設計」と「テスト」間のリンクに1日分のリンクの間隔を設定する。
・テスト設計を2日分後ろにずらしても1日分の間隔が確保される。

逆算して計画する(バックワード)

以下は、顧客の日程に合わせて逆算して計画を立てる一例です。

・「顧客」の開始と「自社」の終了でリンクを設定する。
・「テスト設計」と「テスト」間のリンクに1日分のリンクの間隔を設定する。
・テスト設計を2日分前にずらしても1日分の間隔が確保される。

活用テクニック

リンク元アイテムとリンク先アイテムの間隔を設定すれば、 計画にマージンを持たせる等の運用が可能です。
リンクの間隔は、対象アイテムの右クリックから「リンクを設定」を選択し、設定してください。

  • 「リンクの間隔」に、間隔日数を設定してください。
  • 期間を固定したい場合、「リンクの間隔を固定」にチェックしてください。
    詳細は次のリンクを参照ください。: 「リンク間隔設定の注意点

以下の注意点があります。

  1. リンク先のワークアイテムを移動した場合、アイテム間の間隔は維持されません。
  2. リンク元のアイテムを移動した場合、以下のように振る舞いが変わります。
    • 期間を後ろにした場合:上記のとおり、リンク先のアイテムの期間を調整します。
    • 期間を前に移動した場合:アイテム間の間隔が広がります。

2の場合でも間隔を固定したい場合は、「リンク間隔の固定」をチェックしてください。

リンクの活用例

  • リンクはフォルダ間でも設定できます。
    前工程の変更を後工程に追従したいことはよくありますが、リンクを設定しておけばすぐに対応できます。