プロファイルを管理する
概要
プロファイルとは、プロジェクトの各種設定をあらかじめ定義したものです。
新規プロジェクト作成時にプロジェクトに適用することで、以下を実現できます。
・初期設定の手間をかけることなく、スムーズにプロジェクトを作成する。
・会社や部署における標準設定の変更を各プロジェクトに容易に反映する。
プロファイルの使い方
業務分野ごとの内容を考慮して、それぞれのプロファイルを作成することをおすすめします(下図②)。
プロジェクトを作成する際に、そのプロファイルを割り当てることで、プロファイルの内容がプロジェクトに反映されます(下図③)。
同じ設定のプロジェクトを複数作成するような場合に大変便利です。
継承/反映を活用することで、プロジェクト作成後もプロファイルの変更を各プロジェクトに
まとめて反映できるため、ルールやプロセスの変更があった場合もすぐに反映できます。
プロファイルの構成
プロファイルは以下の構成になっています。
-
プロジェクトの基本情報
・バージョン共通の情報
・バージョン固有の情報
詳細は次のリンクを参照ください。: 「プロファイルの基本情報を変更する」 -
利用するアイテムタイプ
詳細は次のリンクを参照ください。: 「アイテムタイプを管理する」 -
アイテムタイプ別 の設定
・工程分類・作業分類の定義
・構成するフィールド
・画面レイアウト
・選択可能なステータス
プロファイルの管理の操作を説明します。
共通手順
プロファイルを管理するにあたり、共通の前提として以下の操作をまず行います。
-
TimeTracker NXのグローバルナビでログイン名をクリックする。
-
「システム設定」を選択する。
-
ローカルナビの「プロファイル」をクリックする。
-
プロファイルの一覧から対象プロファイルを選択する。
-
プロファイル一覧の上部にある「詳細を表示」ボタンをクリックする。
プロファイルを分類する
以下の手順でプロファイルのカテゴリを作成し、プロファイルを整理します。
-
画面左の「編集」ボタンをクリックする。
-
「カテゴリを追加」をクリックする。
-
追加されたカテゴリに名前を入力する。
-
「完了」ボタンをクリックする。
-
作成したカテゴリをプロファイルの基本情報に設定する。
詳細は次のリンクを参照ください。: 「プロファイルの基本情報を変更する」
プロファイルを追加・削除する
追加する
プロジェクトに適用するプロファイルを追加します。
プロファイルを作成するには、以下の方法があります。
- 新規で作成する。
- 既存のプロファイルをベースにして作成する。
作成手 順
-
左のメニューからプロファイルを格納するカテゴリを選択する。
-
プロファイル一覧の上部にある「+」アイコンをクリックする。
-
「プロファイルの作成」ダイアログでプロファイルの作成方法を選択する。
プロファイルの作成方法は以下のとおり。
No. 項目 説明 1 新規作成 新規で初めからプロジェクトを設定するときに使用します。
一般的なアイテムタイプ(タスク、パッケージ)が定義されます。2 既存プロファイルを継承 既存プロファイルを継承することで、以下を実現できます。
・継承元プロファイルの設定を引き継ぐ。
・継承元のプロファイルの変更内容を反映する。
継承の考え方は、次のリンクを参照ください。: 「継承について」3 既存プロファイルをコピー 既存のプロファイルをコピーしてプロファイルを作成します。
・プロファイル作成の手間を省きたいときに便利です。
・コピー元 のプロファイルを変更しても反映できません。「既存プロファイルを継承」、「既存プロファイルをコピー」を選択した場合は、継承/コピー元のプロファイルを選択します。
プロファイルにカーソルを合わせるとバージョンが表示されますので、対象のバージョンを選択してください。注意プロファイルを「公開」状態にしていない場合は一覧に表示されません。
対象が表示されない場合はプロファイルの設定内容を確認してください。 -
プロファイルの基本情報を入力する。
入力項目は以下のとおり。
No. 項目 説明 1 名前 プロファイルの名前 2 コード プロファイルのコード 3 バージョン プロファイルのバージョン
対象のプロファイルごとにユニークな値に設定する必要があります。4 説明 プロファイルの説明 -
「完了」ボタンをクリックする。
削除する
以下の手順で不要になったプロファイルを削除することができます。
継承元になっているプロファイルを削除しても、継承先のプロファイルはそのまま利用することができます。
-
プロファイル一覧画面から削除対象のプロファイルを選択する。
-
プロファイル一覧の上部にある「-」アイコンをクリックする。
プロファイルを復元する
以下の手順で削除したプロファイルを復元することができます。
誤って削除したり、削除したプロファイルを再利用したりする場合に利用します。
- プロファイル一覧画面にて、「フィルタ」で「削除済み」を選択する。
- 対象とするプロファイルを選択する。複数選択も可。
- プロファイル一覧の上部にある「操作」をクリックする。
- 「復元」を選択する。
プロファイルの基本情報を設定する
追加したプロファイルの基本情報(コードや公開情報など)は、以下の手順で変更することができます。
-
対象プロファイルを選択する。
-
プロファイル一覧の上部にある「詳細を表示」ボタンをクリックする。
-
編集対象のバージョンを指定し、「編集」ボタンをクリックする。
-
プロファイルの基本情報を変更する。
プロファイルの基本情報は以下の3つに分類できます。それぞれ後述の操作で更新してください。
-
「保存」ボタンをクリックする。
バージョン共通の情報
以下の項目を設定します。
- 名前:プロファイルの名前。
- コード:プロファイルのコード。
- カテゴリ:プロファイルのカテゴリ。
次のリンクで追加したカテゴリを入力します。: 「プロファイルを分類する」 - 説明:プロファイルの説明。
- バージョン違いの他プロファイルにも反映します。
- 継承先のプロファイルに「アップデート」ボタンは表示されません。
バージョン固有の情報
以下の項目を設定します。
・バージョン:プロファイルのバージョン (詳細は次のリンクを参照ください。: 「バージョン管理」)
・公開状態:他プロファイルへの公開可否
・更新日時:プロファイルの設定が更新された日
・継承元プロファイル:継承元プロファイルの情報(プロファイル名とバージョン)
・改訂内容:前回バージョンからの変更内容
・タイムシートで工程分類(作業分類)の設定を必要とする:工数入力時に必ず設定する場合はチェックします。
利用するアイテムタイプの設定
アイテムタイプ別に項目を設定します。
大きな流れは以下の動画(5:50~)を参照ください。
具体的に設定する項目は以下です。
No. | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | 工程分類 | ワークアイテムを「設計」「実装」など工程で細分化する情報です。 |
2 | 作業分類 | ワークアイテムを「レビュー」「手戻り」など作業で細分化する情報です。 |
3 | フィールド構成 | プロジェクトで利用するフィールドを設定します。 必要なフィールドのみを定義することで、プロジェクトの管理をシンプルにすることができます。 |
4 | 画面レイアウト | ワークアイテムのプロパティ画面で表示する項目のレイアウトを設定します。 頻繁に確認するフィールドを上位に表示するなど、運用に合わせて変更できます。 |
5 | ステータス | ステータスの選択肢を定義します。 ステータスと進捗率の値を関連付けて進捗状況を計測できます。 |
アイテムタイプを定義する
このプロファイルを適用したプロジェクトで利用可能とするアイテムタイプを設定することができます。
アイテムタイプを追加する
-
対象プロファイルを選択する。
-
プロファイル一覧の上部にある「詳細を表示」ボタンをクリックする。
-
左側のメニューから「ワークアイテム」を選択する。
-
ワークアイテム一覧の上部にある「+」アイコンをクリックする。
-
「追加するアイテムタイプの選択」ダイアログで、追加するアイテムタイプを「追加対象」に移動する。
-
「OK」ボタンをクリックする。
アイテムタイプを復元する
- 対象プロファイルを選択する。
- プロファイル一覧の上部にある 「詳細を表示」ボタンをクリックする。
- 左側のメニューから「ワークアイテム」を選択する。
- 「フィルタ」で「削除済み」を選択する。
- 対象とするアイテムタイプを選択する。複数選択も可。
- アイテムタイプ一覧の上部にある「操作」をクリックする。
- 「復元」を選択する。
アイテムタイプの設定を変更する
工程分類・作業分類を設定する
プロジェクトで使用する工程分類や作業分類を、アイテムタイプごとに設定することができます。
-
対象プロファイルを選択する。
-
プロファイル一覧の上部にある「詳細を表示」ボタンをクリック する。
-
左側のメニューから対象のアイテムタイプ(タスクやパッケージ)を選択する。
-
「編集」ボタンをクリックする。
-
「設定可能な工程分類」の右側にある「+」ボタンをクリックする。
-
「追加する工程分類の選択」ダイアログで、追加する工程分類を「追加対象」に移動する。
-
「保存」ボタンをクリックする。
フィールドを定義する
プロジェクトで使用するフィールドをアイテムタイプごとに定義することができます。
フィールドを追加する
以下の方法でカスタムフィールドをフィールドに追加できます。
-
対象プロ ファイルを選択する。
-
プロファイル一覧の上部にある「詳細を表示」ボタンをクリックする。
-
左側のメニューから対象アイテムタイプの「フィールド」を選択する。
-
フィールド一覧の上部にある「+」ボタンをクリックする。
-
「追加するフィールドタイプの選択」ダイアログで、追加するフィールドタイプを「追加対象」に移動する。
-
「OK」ボタンをクリックする。
計算式の詳細は、次のリンクを参照ください。: 「計算式を使用する」
フィールドを削除する
アイテムタイプの目的に合わない不要なフィールドを削除できます。
- 対象プロファイルを選択する。
- プロファイル一覧の上部にある「詳細を表示」ボタンをクリックする。
- 左側のメニューから対象アイテムタイプの「フィールド」を選択する。
- 削除対象のフィールドを選択する。
- フィールド一覧の上部にある「-」ボタンをクリックする。
フィールドを変更する
以下の方法でユーザーが情報を入力時の選択肢を定義できます。
選択肢を全て削除するとユーザーが自由入力できるフィールドになります。
- 対象プロファイルを選択する。
- プロファイル一覧の上部にある「詳細を表示」ボタンをクリックする。
- 左側のメニューから対象アイテムタイプの「フィールド」を選択する。
- ローカルナビの「プロパティ」アイコンをクリックする。
- 「編集」ボタンをクリックする。
- フィールドの内容を修正する。
- 「保存」ボタンをクリックする。
画面レイアウトを定義する
ワークアイテムのアイテムプロパティで表示するフィールドの画面レイアウトはカスタマイズできます。
・アイテムタイプごとに表示するフィールドや並び順を設定することができます。
・フィールドの数が多くなって煩雑になった場合は、グループ分けして整理できます。
操作手順は以下です。
-
対象プロファイルを選択する。
-
プロファイル一覧の上部にある「詳細を表示」ボタンをクリックする。
-
左側のメニューから対象アイテムタイプの「画面レイアウト」を選択する。
-
「画面レイアウトを指定」をクリックする。
-
「画面レイアウトの設定」ダイアログで、「画面レイアウトを指定」をチェックする。
-
表示するフィールドを以下のようにカスタマイズする。
No. 編集内容 操作 1 表示対象に追加 「フィールド」から対象フィールドを選択し「→」をクリックする。 2 表示対象から削除 「画面構成」から対象フィールドを選択し「←」をクリックする。 3 グループの作成 「操作」 - 「グループを追加」を選択する。 4 並び順の変更 フィールドをドラッグ&ドロップして移動する。 -
「OK」ボタンをクリックする。
ステータスを定義する
ワークアイテムの進捗状況は、進捗率の値だけでなくステータスで管理することもできます。
アイテムタイプごとにステータスの選択肢を定義します。
ステータスと進捗率の値を関連付けることができるので、プロジェクト毎の進捗管理が可能になります。
ステータスを追加する
システムで定義されたステータスの中から、ワークアイテムの特徴に合わせたステータ スを追加することができます。
-
対象プロファイルを選択する。
-
プロファイル一覧の上部にある「詳細を表示」ボタンをクリックする。
-
左側のメニューから対象アイテムタイプの「ステータス」を選択する。
-
ステータス一覧の上部にある「+」ボタンをクリックする。
-
「追加するステータスタイプの選択」ダイアログで、追加するステータスを「追加対象」に移動する。
-
「OK」ボタンをクリックする。
ステータスを削除する
間違えて追加したなどアイテムタイプの目的に合わない不要なステータスを削除できます。 。
- 対象プロファイルを選択する。
- プロファイル一覧の上部にある「詳細を表示」ボタンをクリックする。
- 左側のメニューから対象アイテムタイプの「ステータス」を選択する。
- 削除対象のステータスを選択する。
- ステータス一覧の上部にある「-」ボタンをクリックする。