プロジェクト管理
概要
このページでは、実績工数を使って計画立案、負荷調整、見積もり改善などのプロジェクト管理を改善した事例を紹介します。
工数データを蓄積すると、遅れや負荷の偏りを感覚ではなく事実で把握できます。
その結果、担当の見直しや計画の修正を早めに行いやすくなります。
このページで紹介する事例
| No | 事例 | 担当者 | リーダー | マネージャー |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 作業の全体像を可視化し、適切な計画立案ができるようになった | 〇 | 〇 | |
| 2 | メンバーへの負荷集中を把握し、仕事を適切に分担できた | 〇 | 〇 | |
| 3 | 実績に基づく見積もり精度を高め、計画を安定させられた | 〇 | 〇 |
作業の全体像を可視化し、適切な計画立案ができるようになった
主な対象:担当者、プロジェクト管理者・リーダー
課題
アイテムが山積みになり完了できないまま終わることがあり、案件やプロジェクトも整理できず、優先順位付けが困難な状態でした。
取り組み
- 負荷の高いメンバーが分かるよう、アイテムの構成を再設計した
- チームで現在の作業アイテムを共有し、仕事の全体像を見えるようにした
- プロジェクトごとの計画工数を可視化し、担当や優先順位を見直した
効果
「誰が・いつ・どのアイテムを」担当しているかを把握できるようになり、適切な計画立案が可能になりました。
特定のメンバーへの負荷集中にも早く気づけるようになりました。
活用のポイント
作業を見える化すると、遅れが発生してから対応するのではなく、計画段階で負荷調整しやすくなります。
個人の頑張りに依存せず、チーム全体で仕事量を配分できる状態を目指してください。
メンバーへの負荷集中を把握し、仕事を適切に分担できた
主な 対象:リーダー、マネージャー
課題
複数のプロジェクトが同時に進行しており、各マネージャーは自分のプロジェクトしか把握できていませんでした。
そのため、経験やスキルのある特定メンバーに依頼が集中しても、残業や遅れが発生するまで気づけないことがありました。
取り組み
- すべてのプロジェクトや部門業務について実績工数を入力した
- リソース負荷を使って、プロジェクトや組織を横断し、メンバーごとの計画工数と実績工数を確認した
- 工数の合計だけでなく、どのプロジェクトや作業に時間を使っているかも確認した
効果
複数プロジェクトから依頼を受けて負荷が集中しているメンバーを早い段階で把握できるようになりました。
余力のあるメンバーへ作業を振り分けることで、チーム全体の仕事量を調整できました。
活用のポイント
負荷調整では、単純な総工数だけでなく、問い合わせ対応や支援作業のような見えにくい業務も含めて確認することが重要です。
実績工数を横断的に見えるようにすると、依頼の偏りを具体的に説明しやすくなります。
実績に基づく見積もり精度を高め、計画を安定させられた
主な対象:リーダー、マネージャー
課題
仕様設計工程で計画遅れや再計画が常態化しており、見積もりが担当者の感覚に依存していました。
作業が遅れた原因が、見積もりの問題なのか、進め方の問題なのかも判断しにくい状態でした。
取り組み
- アイテムの粒度を細かくし、どの機能や作業に工数がかかるかを分析した
- 作業ごとに計画工数を設定し、遅れやすい作業を判別した
- 時間がかかりやすい作業、レビュー、修正、問い合わせ対応なども区別して実績を確認した
- 類似する過去プロジェクトの実績工数 を、次の見積もりの根拠として活用した
効果
実績に基づいた見積もりが可能となり、根拠のある計画立案を行えるようになりました。
時間がかかりやすい作業をあらかじめ計画へ織り込めるようになり、無理なスケジュールや再計画が減りました。
活用のポイント
見積もり精度を高めるには、実績を取るだけでなく、次回の計画にどう反映するかまで決めることが重要です。
見積もり時に有識者を交えて特異点や懸念点を洗い出す運用も、あわせて有効です。