なぜプロジェクト計画は遅れるのか?2~永遠の進捗率90%を超えろ~
こんな経験ありませんか?
若手D「C課長、報告します。設計書100ページ中90ページ完了し、進捗90%です」
課長C「おー、素晴らしいじゃないですか。今週中には 終わる予定ですよね?」
若手D「は…いえ。いやー、思ったよりページ数が 増えそうで、完了するにはあと 1 週間ぐらい 必要ですね。130ページ超えちゃうかなー。書き方によって は 160 ページくらい になったりして・・・」
課長C「ど、どういうことー!!いつ終わるのよー!!」
ゴールがコロコロかわり、いつまでたっても終わらない、永遠の進捗率90%。これがプロジェクト計画の遅延原因のひとつです。
その対抗策として、アジャイル開発の現場では“追加でやらない”YAGNI( You Aren't Going to Need it.) という考え方もあります。
しかし、現場は、顧客の期待に提供価値で応えないといけないため、成果物量が変動することはよくあります。
本稿では、この永遠の進捗率90%がなぜおこるのか、またどうすればそれを予防できるのかをデンソークリエイトの知見と進捗確認を支援するTimeTracker NXの機能を紹介しながら考えていきます。
3分で読めますので、お付き合いください。
■悪い報告をしたくない心理と進捗管理できている錯覚【原因1】
考えられる原因のひとつは人間の心理と錯覚です。
進捗報告の場では、「事実」「意見」を分けて話をする必要があります。しかし、追い込まれているメンバーは、自分の願望を「事実」として伝える、または、「事実」の裏に悪い事を隠すことがありま す。
一方で、進捗率として数値化された報告を聞くと、管理者はなんとなくできている気分になります。
表面上、進捗率の数字が順調に推移していると、それだけで安心してしまい、進捗率の裏にある本当の実態を確認することなく見過ごしてしまう危険性があります。
■実績値が思い込みになっている・予測が楽観的になっている【原因2】
原因1とちかいですが、思い込みも良くない結果を生みます。
人間の脳は現実と理想の区別がつかないと言われています。思い込んでしまうと、自分自身がそうだと信じ、「自分の頭の中では設計書は書けている…だからほぼ完了だ」などと事実とのギャップを生みます。
仕事の完了には成果物の報告が必要です。また、完了したと誰から見ても分かるように明らかにする必要があります。
誰から見ても判断できること、つまり、状態(ステータス)の可視化が必要なのです。