NX の運用パターン
概要
TimeTracker NXでは、新しいWebアプリケーション版(Web版)と
従来のデスクトップアプリケーション版(デスクトップ版)を併用することが可能です。
デスクトップ版は、旧バージョンと同様の内容です。
Web版をブラウザ上で便利に利用しつつ、Web版に未搭載の一部の機能(Web API)を
デスクトップ版で利用するというようにできます。
このページでは、状況に応じた最適な運用パターンを紹介します。構成は以下のとおりです。
- Web版を単独で利用する
- 基本的にWeb版を利用し、一部の機能をデスクトップ版で利用する
- Web版とデスクトップ版を併用しながら、徐々にWeb版に移行する
TimeTracker NXの運用パターン
TimeTracker NXの運用パターンとして、大別すると以下の3つがあります。
- Web版を単独で利用する
- 基本的にWeb版を利用し、一部の機能をデスクトップ版で利用する
- Web版とデスクトップ版を併用しながら、徐々にWeb版に移行する
利用状況に応じてどのパターンを採用すべきかについて、以下の項目で紹介します。
徐々に Web版単独運用への移行をご検討ください。
Web/デスクトップ併用時の注意事項
Web版とデス クトップ版に入力した情報は別々のDBにデータを保存していますので、
お互いのDB の状態が一致するよう、データ入力時に同期(DBへの書き込み処理)をしています。
ある特定のプロジェクトのワークアイテムを Web版/デスクトップ版の両方から変更した場合、
双方の変更が衝突し、不整合が発生する可能性がございます。
そのため、上記の運用パターン2,3の場合は、以下の運用としてください。
-
Web版/デスクトップ版の両方から同じプロジェクトを編集しない。
例えば、プロジェクトA、プロジェクトB があった場合、以下の運用になります。プロジェクト Web版 デスクトップ版 プロジェクトA 編集・参照 参照のみ プロジェクトB 参照のみ 編集・参照 -
DB間の連携エラーが発生していないか、定期的に監視する。
・上記のように処理するタイミングによってはエラーが発生します。
・エラーが発生した状態では同期できませんので、解消いただく必要がございます。
確認方法は「連携状態を確認する」をご参照ください。
また、デスクトップ版は 2024年6月にサポートを終了する予定です。
新しく TimeTracker NX に移行される方は、Web版の単独運用をお勧めいたします。
1. Web版を単独で利用する
デスクトップ版は使用せず、Web版のみでシンプルに利用するパターンです。
Web版の環境のみを構築すればよく、保守や運用など管理の負荷が最小限で済みます。
また、各クライアントPCへのインストールも不要でブラウザからすぐに利用可能で、バージョンアップが速やかに実現できます。
以下に当てはまる場合におすすめします。
- 各クライアントPCへのインストールが面倒で、バージョンアップが進まない
- Webアプリケーション利用への抵抗がない
- オートメーションAPIやWeb APIを使用していない
工数入力からプロジェクト管理、そしてモニタリングや分析まで、ブラウザ上で完結します。
2. 一部の機能をデスクトップ版で利用する
Web版とデスクトップ版の両方の環境を用意し、併用するパターンです。
これらの環境は1台のサーバーマシンに構築することもできます。
- Web版とデスクトップ版それぞれがアクセスするデータベースは異なりますが、
デ ータベース間でデータが自動的に同期されるので、特別な手間はかかりません。 - 基本的にはWeb版を中心に活用し、デスクトップ版のみに搭載されている機能が
必要な場合のみデスクトップ版を利用します。 - オートメーションAPIやWeb APIを使用している場合におすすめします。
工数入力からプロジェクト管理、分析まで一通りの作業をWeb版で実施し、
オートメーションAPIやWeb APIを利用したツールを使用するときだけデスクトップ版を利用します。
これまで利用していた機能を押さえつつ、極力使い勝手の良いWeb版を利用するパターンです。
3. Web版とデスクトップ版を併用する
Web版とデスクトップ版の両方のサーバーを用意し、併用するパターンです。
この点では前項と同様ですが、それぞれの利用範囲が異なります。
将来的にWeb版に完全に移行することを前提としつつ、スムーズな移行促進のため
当面Web版とデスクトップ版を併用します。
以下に当てはまる場合におすすめします。
- Webアプリケーション利用への抵抗がある
- Web版でいきなり操作感が変わるのはリスクがある
いきなりすべてをWeb版に変えてしまうのでは現場の抵抗も大きくなりがちです。
まずWeb版とデスクトップ版の両方が使用可能な状態にして、Web版の利用に慣れていくとともに
Web版の使い勝手を実感し、 徐々にWeb版への移行を実現していきます。