TimeTracker NX から
概要
本ページにて、現在利用しているTimeTracker NX を最新版にバージョンアップする手順を紹介します。
今までの環境をそのまま利用する場合に適用できます。
準備する物
このページのバージョンアップ手順を実施するにあたり、あらかじめ以下の物を準備してください。
必要なもの | 詳細 |
---|---|
TimeTracker NXを運用しているサーバーマシン | 現在ご利用になっているマシンです |
最新版のTimeTracker NXのインストーラー一式 | ダウンロードしたZIPファイルを展開したものです |
最新版のTimeTracker NXのライセンスキーが記載されたメール | サポートよりご連絡したメールです |
次のリンクを参照ください。:バージョンアップ申し込みフォーム
バージョンアップ方法
サーバーマシンのバージョンアップからクライアントPCでTimeTracker NXを利用するまでの手順を紹介します。
全体の流れは以下です。
1. バージョンアップ前の準備・確認
バージョンアップ作業の前に以下を実施しておく必要があります。
- TimeTracker NXの利用を一時的に停止してください。
利用者には事前に利用停止のタイミングについて案内してください。 - バージョンアップ失敗時に復旧できるよう、データベースのバックアップを取ってください。
手順は次のリンクを参照ください。: 「コミュニティサイト公開のバックアップ手順」 - インストール対象のサーバーマシンで TimeTracker NX 以外のアプリケーションが動作している場合、インストーラを起動する前に停止してください。
以下の要因でバージョンアップに失敗した事例があります。
- セキュリティソフト:
TimeTracker NX のインストールに必要なファイルがセキュリティソフトにより削除された。 - TimeTracker NX 以外のアプリケーション:
動作することでCPU/メモリ、ディスクアクセスを専有し、インストーラの処理がタイムアウトした。
- セキュリティソフト:
2. TimeTracker NX を停止する
以下の2つのステップに分けて TimeTracker NX を停止します。
1. メンテナンスモードに移行する
TimeTracker NX を停止する前に、次の手順で「メンテナンスモード」に移行してください。
「ヘルプ:システムを停止する」
2. IISからアプリケーションプールを停止する
具体的な手順は以下です。
-
インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャーを起動する。
-
「接続」で「アプリケーション」を選択する。
-
「アプリケーションプール」の一覧から、TimeTracker NXで追加したアプリケーションプールを選択する。
初期設定では、アプリケーションプールの名前が「TimeTracker NX」になります。 -
「操作」で「停止」をクリックする。
SQL Server、Redisは停止しないでください。
上記操作後、TimeTracker NX の設定ファイル(Web.config)をコピーしてください。(コピー場所の指定はございません。)
- これまでの運用で Web.config の中身を直接変更した方は必ず実施してください。
インストーラにより Web.configの変更が上書きされるため、バージョンアップ後に再度変更して頂く必要があります。 - Web.config の格納場所は、次のリンクを参照ください。: 「TimeTracker NX の設定ファイルを変更する方法」
削除後に復旧できませんので、確実に実施してください。
3.TimeTracker NXをバージョンアップする
以下の手順で、TimeTracker NXの最新バージョンをインストールします。
-
TimeTracker NX のインストーラー「TimeTrackerNXInstaller(バージョン番号).exe」を実行する。
-
最初の画面で「次へ」をクリックする。
-
「使用許諾契約」画面で「使用許諾契約書のすべての条項に同意します」を選択して、「次へ」をクリックする。
SSL証明書の設定によってはエラーが発生します。以下のダイアログが出た場合、次のリンクを参照ください。: 「SSL証明書エラー時の対応方法」
本件に該当する場合は設定を変更し、そのままインストーラを実行してください。
-
「バージョンアップの確認」画面で「次へ」をクリックする。
-
ホップアップダイアログで「はい」をクリックする。
バージョンアップが完了するかバージョンアップをキャンセルするまで、TimeTracker NXが利用できなくなります。
注意TimeTracker NXが停止できない状態の場合、警告が表示されます。
しばらく待ってから再度インストーラーを実行してください。 -
TimeTracker NXが停止されると「インストール準備完了」画面が表示されます。
このタイミングでデータベースのバックアップを実施してください。
「インストール」をクリックするとインストールが開始されるので、完了を待ちます。 -
インストールの完了画面で、「Adminを表示」のチェックボックスにチェックを入れたまま、「完了」をクリックする。
-
TimeTracker NX Adminにアクセスするとデータベースのアップデート処理が開始されるため、完了を待つ。
備考ブラウザを終了してもアップデート処理は継続されます。
備考アップデート処理中にクライアントPCからアクセスした場合、メンテナンス画面が表示されます。
-
アップデート処理が完了したことを確認し、インターネット インフォメーション サービス (IIS) を再起動する。
以上でサーバーマシンのTimeTracker NXがバージョンアップされました。
この時点では、まだWeb版を利用することができません。
Web版を利用するために、次はライセンスキーの設定を行います。
4. 新しいバージョン用に設定を変更する
バージョンアップ後、以下2つの設定を変更してください。
- ライセンスキー:全ての方
- TimeTracker NX 設定ファイル:旧バージョンで設定ファイルを変更されている方
TimeTracker NXが動作保証するブラウザは、次のリンクでご案内しております。: 「動作環境 」
ライセンスキーを設定する
TimeTracker NXのログイン画面が表示されるので、管理者権限が付与されたユーザーでログインします。
その後、管理者用ツール(Admin)の「ライセンス」画面で、ライセンスキーを最新バ ージョンのものに更新します。
設定ファイルを更新する
バージョンアップ前の TimeTracker NX にて設定ファイル(Web.config) を変更している場合、
変更後の Web.config に対しても同じ変更をする必要があります。
以下の2つを比較し、設定内容を更新してください。
- 「2. TimeTracker NX を停止する」でコピーしたバージョンアップ前の設定ファイル
「2. TimeTracker NX を停止する」 - バージョンアップ後の設定ファイル
Web.config の変更方法は、次のリンクを参照ください。: 「TimeTracker NX の設定ファイルを変更する方法」
5. クライアントPCからサーバーにアクセスする
クライアントPCでWeb版を利用するには、ブラウザを起動して以下のURLにアクセスします。
- http://(TimeTracker NXのサーバーマシン名)/(Webアプリケーション名)/login
ログイン画面が表示されるので、既存のユーザー情報でログインしてください。
TimeTracker NXの運用を開始できます。