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バージョン: 6.0.0

2台のサーバーPCに分ける


概要

ここでは、TimeTracker NX のWebサーバー(アプリケーション)とデータベースサーバーを分けてインストールする手順を紹介します。
Webサーバーとデータベースサーバーを独立させることで、データベースサーバーへのアクセス制御を容易にし、
データベースに対してセキュリティを高めることができます。

TimeTracker NXの構成については、次のリンクを確認してください。: 「インストールの概要

構成イメージ

このページで構築した環境では、複数のサーバーPCで役割分担しています。
構成としては下図の環境になります。

install_02_08.png

準備する物

このページでサーバー環境を構築するにあたり、あらかじめ以下のものを準備してください。

必要なもの詳細
Windows ServerをインストールしたサーバーマシンTimeTracker NX をインストールします
SQL Server がインストールされたサーバーマシンSQL Server が以下の状態になっているようにしてください。
・混合認証モードでインストールされている
・通信方法としてTCP/IPが有効になっている
・1433ポートを使って通信できる
・通信がファイアウォールを通過できる
TimeTracker NXのインストーラー一式ダウンロードしたZIPファイルを展開したものです
TimeTracker NXのライセンスキーが記載されたメールサポートよりご連絡したメールです
SQL Server のインストール手順は、次のリンクを参照ください。: 「SQL Server インストール手順

インストールの流れ

このページでは用意したサーバーの内、WebサーバーにWebアプリケーションを構築し、
クライアントPCでTimeTracker NXを利用するまでの手順を紹介します。
全体の流れは以下のとおりです。

  1. データベースサーバーにデータベースを作成する
  2. IISを有効にする
  3. Webサーバーをインストールする
  4. セットアップする
  5. マスタ情報を設定する
  6. クライアントPCからサーバーにアクセスする

なお、インストール時は以下をご注意ください。

  • TimeTracker NXのインストールでWindowsの再起動が必要になる場合があります。
    TimeTracker NXをインストールする前に、対象のサーバーを利用するアプリケーションをすべて停止してください。

  • インストール対象のサーバーマシンでセキュリティソフトが動いている場合は、インストーラを起動する前に無効化してください。

    TimeTracker NX のインストールに必要なファイルがセキュリティソフトにより削除され、インストールに失敗した事例があります。

1. データベースサーバーにデータベースを作成する

SQL Serverがインストールされたサーバーマシンにデータベースを作成します。
Webサーバーでインストーラーを実行し、表示されるインストールウィザードの画面に従い進めてください。

インストーラをデータベースサーバーに格納した状態で実行することも可能ですが、以下のメリット/デメリットがあります。
  • メリット:インストーラを格納したPC内で実行するため、リモート操作による通信負荷がない。
  • デメリット:データベースサーバーでIISを有効化する必要がある。(本来であれば不要ですが、このために有効化が必要です。)
  1. 最初の画面で「次へ」をクリックする。

    install_01_08.png

  2. 「使用許諾契約」の画面で「使用許諾契約書のすべての条項に同意します」を選択して、「次へ」をクリックする。

    install_01_09.png

  3. 「インストールタイプの選択」の画面で「新規インストール」を選択して、「次へ」をクリックする。

    install_01_18.png

  4. 「セットアップタイプの選択」画面で「カスタム」を選択し、「次へ」をクリックする。

    install_02_09.png

  5. 「カスタムインストールの選択」画面で、「データベースの作成」を選択して「次へ」をクリックする。

    version-up_05_01.png

  6. 「データベースサーバの選択」画面で以下の情報を指定して、「次へ」をクリックする。

    設定項目内容
    データベースサーバ名用意したデータベースサーバーのSQL Serverインスタンス
    データベースサーバ管理者ユーザ名上記データベースサーバに接続するSQL Serverの管理ユーザ名
    データベースサーバ管理者パスワード上記管理ユーザのパスワード
    手順4で「SQL Server Expressをインストールする」を選択した場合

    SQL Serverの管理者アカウントは以下の設定になります。

    アカウントログイン名パスワード
    SQL Server 管理者saAdministrator///

    install_02_05.png

  7. 「データベースの作成」画面で、以下の項目を設定して「次へ」をクリックする。

    install_02_06.png

    設定項目内容
    データベース名作成するデータベースの名前
    データベース管理者ユーザ名データベースの管理者権限を持たせるSQL Serverのユーザ名
    データベース管理者パスワード上記ユーザのパスワード
    パスワードの入力確認「データベース管理者パスワード」で入力したパスワードを再入力
    復旧モデルの種類デフォルト(単純)のままにしておきます。
    データバース管理者ユーザーについて

    TimeTracker NX がデータベースにアクセスするときに利用します。
    前の手順で指定した「sa」ほどの権限は必要ありませんので、本ステップで個別で作成することをお勧めいたします。

    設定するパスワードについて

    推奨する条件を満たす文字列にしてください。
    条件を満たさない文字列の場合はインストール直後にエラーが発生し、TimeTracker NXを再インストールする必要があります。

  8. 「インストール準備完了」画面で「インストール」をクリックする。
    インストールが開始されるので、完了を待ちます。

  9. インストールの完了画面で、「完了」をクリックする。

    install_02_10.png

2 IISを有効にする

次に、SQL Serverがインストールされていないサーバーマシンにインストールします。
Windowsには、標準搭載のWebサーバーであるIIS(Internet Information Services)があり、TimeTracker NXではこのIISを利用します。
IISの機能はデフォルトでは無効になっているので、以下のリンク先にある「1. IISを有効にする」の手順でIISを有効にしてください。

1台のサーバーPCにまとめる - 1. IISを有効にする

3. Webサーバーをインストールする

ダウンロードファイルの中にあるインストーラー「TimeTrackerNXInstaller(バージョン番号).exe」を実行して、Webサーバーをインストールします。
インストーラーを実行するとインストールウィザードが表示されますので、画面に従い以下の手順で進めてください。

install_01_08.png

インストール時の選択肢について

ポートやサイトを選択する必要がありますが、TimeTracker NX のサーバーをインストールするPCに
他のアプリケーションがインストールされていなければ、デフォルトの選択肢で問題ございません。
(他のアプリケーションがインストールされている場合は、アプリケーション間で重複しない値に設定してください。)

  1. 最初の画面で「次へ」をクリックする。

  2. 「使用許諾契約」の画面で「使用許諾契約書のすべての条項に同意します」を選択して、「次へ」をクリックする。

  3. 「インストールタイプの選択」の画面で「新規インストール」を選択して、「次へ」をクリックする。

    install_01_18.png

  4. 「セットアップタイプの選択」画面で「カスタム」を選択し、「次へ」をクリックする。

    install_02_09.png

  5. 「カスタムインストールの選択」画面で、「Redisのインストール」を選択して「次へ」をクリックする

    install_02_11.png

  6. 「Redisのインストールの選択」画面で、以下を設定する。

    single-pc_03.png

    インストール対象のPCに Redis がインストールされているかにより、以下を選択してください。

    • インストールされていない場合: 「インストールする」を選択し、ポート番号を指定してください。

      この場合、以下の画面に表示されている設定が反映されます。
    • インストールされている場合: 「インストールしない」を選択し、次の画面で以下を設定してください。 single-pc_04.png

      設定項目内容
      ホスト名Redisが稼働しているサーバのマシン名(サーバーマシンと同じ場合は「localhost」)
      ポート番号他のアプリケーションで利用していない場合は、デフォルトの番号で問題ありません。
      データベース番号データを保存する先のデータベースを識別する番号
      ・他のアプリで使用していない番号を選択してください。
      ・今回初めて Reids を使う場合は、デフォルトの番号で問題ありません。
  7. 「インストール準備完了」画面で「インストール」をクリックする。
    インストールが開始されるので、完了を待ちます。

  8. インストールの完了画面で、「完了」をクリックする。

    install_02_10.png

  9. 再度インストーラーを起動し、最初の画面で「次へ」をクリックする。

  10. 「使用許諾契約」の画面で「使用許諾契約書のすべての条項に同意します」を選択して、「次へ」をクリックする。

  11. 「インストールタイプの選択」の画面で「新規インストール」を選択して、「次へ」をクリックする。

  12. 「セットアップタイプの選択」画面で「カスタム」を選択し、「次へ」をクリックする。

    install_02_09.png

  13. 「カスタムインストールの選択」画面で、「Webアプリケーションのインストール」を選択して「次へ」をクリックする

    install_02_13.png

  14. 「Webサイトの選択」画面では、次の2つの選択肢からいずれかを選択し、「次へ」をクリックする。

    • 既存のWebサイト
      以下の場合に選択します。

      • TimeTracker NX以外にWebサイトやWebアプリケーションが存在しない場合
      • 既存のWebサイトやWebアプリケーションと管理(Webサイトの停止、再起動など)を共通にする場合

      リストボックスからTimeTracker NXを登録するWebサイトを選択してください。

    • Webサイトを新規作成
      既存のWebサイトやWebアプリケーションと管理を分けたい場合に選択します。
      新規に作成するWebサイトの名前(「http://」の後に続く文字列)を入力してください。

    install_02_01.png

  15. 「Webアプリケーション情報の入力」画面で「Webアプリケーション名」に任意の文字列を入力して、「次へ」をクリックする。

    備考

    ここで設定したWebアプリケーション名が、「http://(Webサイト名)/」の後に続く文字列になります。

    install_02_02.png

  16. 「通信プロトコルの選択」画面で、通信プロトコルを追加有無を選択し、「次へ」をクリックする。

    「通信プロトコルを追加する」を選択した場合は、「http」または「https」のいずれかを選択して、ポート番号を指定してください。

    install_02_03.png

  17. 「インストールフォルダの指定」でインストール場所を指定して、「次へ」をクリックする。

    install_02_04.png

  18. 「データベースサーバの選択」画面で各項目に「1. データベースサーバーにデータベースを作成する」の手順6で設定した情報を指定して、「次へ」をクリックする。

    install_02_05.png

  19. 「Redisの接続情報の入力」画面で手順6と同じ値になっていることを確認し、「次へ」をクリックする。

  20. 「TimeTracker FX 3.Xとの連携・移行の選択」画面で、「TimeTracker FX 3.Xと連携・移行しない」を選択する。

    install_01_15.png

  21. 「インストール準備完了」画面で「インストール」をクリックする。
    インストールが開始されるので、完了を待ちます。

  22. インストールの完了画面で、URLのチェックボックスにチェックを入れたまま、「完了」をクリックする。

    install_01_10.png

以上でサーバーマシンにインストールされました。

4. セットアップをする

サーバーマシンにプログラムをインストールしただけでは、まだ利用できません。
ここからはセットアップの手順を説明します。

Windows を再起動するなどブラウザを閉じた場合

デスクトップ上に存在する「TimeTracker NXセットアップウィザード」のショートカットをダブルクリックして下さい。

TimeTracker NX が動作するブラウザ

次のリンクで紹介するブラウザでアクセスしてください。:動作環境

install_01_11.png

セットアップウィザードでは以下の内容を設定します。

  • ライセンスキーの登録
  • データベースの作成方法
  • 管理者アカウントの登録

これらの設定をブラウザで表示したセットアップウィザードの画面に従って以下の手順で進めます。

  1. 最初の画面で「次へ」をクリックする。

  2. 「ライセンスキーの入力」画面になるので、事前に準備したライセンスキーのメールからライセンスキーを入力して「次へ」をクリックする。

    備考

    ライセンスキーの入力は、コピー&ペーストで行うことを推奨します。

    install_01_12.png

  3. 以下の情報とメールに記載されたライセンス情報が一致することを確認後、「次へ」をクリックする。

    • プロダクトキー
    • ライセンス期間
    • 組織情報
    • エディション
    • ライセンス数

    install_01_13.png

  4. 「データベースの作成方法」画面で「空のデータベースを作成する」を選択し、「次へ」をクリックする。

    備考

    すでに存在しているデータベースを使用して評価される場合は「サンプルデータベースを作成する」を選択してください。

    install_01_16.png

  5. 「管理ユーザーの登録」画面で、TimeTracker NXのシステム設定画面にログインできる管理者ユーザーのアカウント情報を入力し、「次へ」をクリックする。

    備考

    システム設定画面では、アカウントや組織、役割の定義など、TimeTracker NXを利用するために必要な情報を設定します。

    install_01_14.png

  6. 「実行の確認」画面でデータベースの作成内容と管理ユーザーの情報を確認して、「実行」をクリックする。

    install_01_17.png

  7. 「確認」ダイアログが表示されるので、「OK」をクリックする。

  8. 「セットアップの完了」画面が表示されるので、「管理画面へ移動」をクリックして次の手順に進む。

    install_03_09.png

以上でサーバーマシンの準備が整いました。

TimeTracker NX を利用するためには、ユーザーがログインできるようにユーザー情報を入力する必要があります。
次のリンクの手順に沿って設定してください。: 「ファーストステップガイド - マスターデータの設定

参考:インストール後の状態

次のリンクを参照ください。: 「1台のサーバーPCにまとめる

本ページの手順では SQL Server がデータベースサーバーにインストールされますが、
それ以外のツールはWebサーバーにインストールされます。