TimeTracker FX からのバージョンアップに関するFAQ
はじ めに
TimeTracker FX(デスクトップ版、以降はFXと記載)とTimeTracker NX(移行はNXと記載)のアップデートに関して
他のユーザー様で発生するトラブルとよくあるお問い合わせ事項をご紹介します。
バージョンアップの流れ
NXのインストーラを用いて、FX から NXへのアップデート時に、FXのデータをNXにもっていきます。
ただし、すべてのデータを持っていける訳ではありません。
そのため、以下の図のように2つのStepに分けてデータを移行します。
- Step1:NXのインストーラを用いてNXのデータベースを作成し、FXのデータをNXに移行する。
- FXのバックアップDBの作成方法や手順は、次のリンクを参照ください。
「各インストール手順の準備するもの」 - インストーラで移行できないデータは、Step2以降で移行します。
- FXのバックアップDBの作成方法や手順は、次のリンクを参照ください。
- Step2:必要なデータを移行する。
- 次のリンクでご紹介しているデータはStep1では移行できません。
「ヘルプ:TimeTracker FXからの移行対象データ」 - 手動かExcelを経由した方法でデータを移行してください。
- 次のリンクでご紹介しているデータはStep1では移行できません。
FXでバックアップしたDBをそのままNXに復元しても動きません。正しくバージョンアップ処理を実施してください。
事前にご確認頂きたいこと
バージョンアップを実行するPCのスペック
バージョンアップはFXからNXにもっていくデータ量(※)により、サーバーPCに必要なスペックが変わります。
※データ量は以下の情報により変わります。
- ライセンス数
- プロジェクト数
- プロジェクトの規模
- タスク数
- プロジェクトの期間
サーバーPCのスペックによっては、バージョンアップに失敗する可能性 もございます。
そのため、事前に対象のサーバーPCと同じスペック、同じデータ量でリハーサルを実施することをお勧めいたします。
15,000プロジェクトをFX→NXに移行しようとして、128GBのメモリを持つサーバーPCで3日間かかった事例があります。
FX → NXに移行する対象を選定する
プロジェクトが多い場合は、予めFX側でプロジェクトを減らしておいてください。
具体的には、Administratorツールで対象のプロジェクトを削除してください。
- プロジェクトを削除しておけば、アップデート時に対象プロジェクトに表示されません。
- プロジェクトを削除しない場合、セットアップ画面で1つ1つプロジェクトを選定してただく必要があります。
(「プロジェクトを終了」場合でも同じです)
過去のデータを残しておきたい、、、というお気持ちは分かりますが、過去の実績がいつまで使えるか?を検討頂き、
プロジェクト数が多いバイア は、直近の1~2年分のデータを持っていくことをご案内しております。
FX→NXバージョンアップ時に移行しなかったFXのプロジェクトは、後からNXに移行することはできません。
1ユーザー当たりに割り当てられているプロジェクト数
正確な数字は必要ありませんが、ざっくり、どのくらいの規模の把握をお願いします。
目安として、タイムシートのワークアイテムツリーに表示されるプロジェクトの数が『60』を超える場合は要注意です。
プロジェクトにアクセス権限があり、リソース割り当てされたアイテムがあれば表示します。
以下のプロジェクトは含まれません。
- 終了しているプロジェクト
- 割り当てられているアイテムがすべて「実績入力をロック」されているプロジェクト
その場合は、サポートにご相談ください。
1人のユーザー様が同時に60プロジェクトも実施するか??ということもございます。
FX→NX移行を機に、整理されてはいかがでしょうか?
インストール時の注意事項
インストール前に決めておくこと
- FXのアクティビティは5つありますが、NXに移行できるのは2つだけです。
NXの初回セットアップ時に選択する必要がありますので、予めご確認ください。
インストール時に実施すること
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TimeTracker NXのインストールでWindowsの再起動が必要になる場合があります。
TimeTracker NXをインストールする前に、対象のサーバー上で動作するアプリケーションをすべて停止してください。 -
インストール対象のサーバーマシンでセキュリティソフトが動いている場合は、インストーラを起動する前に無効化してください。
セキュリティソフトを起動したままにすると。。。TimeTracker NX のインストールに必要なファイルがセキュリティソフトにより削除され、インストールに失敗した事例があります。
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TimeTracker FX でAcitive Directory連携している場合は以下のどちらかの処置を実施してください。
- TimeTracker NX のサーバーPCを Acitive Directoryのドメインに参加させる。
- TimeTracker FX のAcitive Directoryの設定を無効化する。
次のリンクの手順で「Active Directory連携を行う」のチェックを外してください。:「FXのヘルプ」
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バージョンアップは動作確認したブラウザを使用してください。:「TimeTrakcer NX の動作環境」
インストーラの処理完了後に実施すること
インストーラを実行すると、IIS(Internet Information Service) に TimeTracker NX が稼働するアプリケーションプールが作成されます。
このアプリケーションプールは定期的に再起動しますが、TimeTracker FX のデータを NX に移行する最中に再起動した場合、
バージョンアップに失敗します。
そのため、インストーラを実行完了~セットアップ処理を開始するまでの間に、以下の手順で IIS の再起動を無効化してください。
- IISマネージャーを起動します。
- 「接続」にある「アプリケーションプール」を指定します。
- アプリケーションプールの一覧にある「TimeTrackerNX」を選択します。
- 「操作」のメニューから「詳細設定」を選択します。
- 「詳細設定」ダイアログで「プロセスモデル」 - 「アイドル状態のタイムアウト(分)」の値を「0」にします。
- 同ダイアログで「リサイクル」 - 「定期的な期間(分)」の値を「0」にします。
- 「OK」を押してダイアログを閉じます。
- IISを再起動します。